今期の役員と委員会構成

メンバーからの一言

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チャーターナイト25周年記念を記念して編纂した「桜獅子」より抜粋して掲載してゆきます。

第2回

想いつくままに・・・

L吉田喜市

想いつくままに、一筆走らせることに致します。

我々のライオンズクラブも、今年は、チャーターナイト二十五周年の記念すべき年になりました。

母校、日本大学の亡くなられた、当時の加藤理工学部長に口説かれ、チャーターメンバーとなり、誕生の一端を担ったことを昨日の様に思い出します。あれから二十五年。

種々なことがありましたが、感慨深いものがあります。ライオンズクラブ設立の目的とその精神を忘れ、己の利害・メンツのため紛争に始終している幹部の姿を見る時、落胆し脱会しようかと考えたこともありましたが、ともかく今日に至りました。これからの行く手は多難です。如何なることになるのでしょうか。

ライオンズクラブ創設の精神を忘れず、社会奉仕に専念しなければ、衰退の一路をたどることになりそうな気がします。メンバーが段々離れていきます。私は道路屋です,道路の計画・建設・維持管理等を業務として勤めてまいりました。日本道路公団にも勤めました。

小泉首相の先ず「民営化あり』の号令に始まり、マスコミ等でも盛んに論議され、世人の関心を呼んでいた日本道路公団等の民営化問題については、如何なる形になるであろうかと、関心がありました。

昨年暮れ、政府・与党の民営化案がようやく決まり、第百五十九通常国会における、小泉首相の施政方針演説でも言及されましたが、これが果たして改革に値すると考えられるでしょうか。これまで喧々翼々と大声で民営化を呼んでいた連中が納得するのでしょうか。新会社案が本当に民営化したと呼べるでしょうか。何か具体的に変わるのでしょうか。小泉首相のいう改革とは一体何なのか。根本的に疑問を持つ次第です。

高速道路の建設計画を改訂することは大賛成です。現在の計画が決定してから、約三十年近く経過しています。経済状況・社会状況も変わりました。検討改訂するのは、当然のことであり、寧ろ遅きに失したきらいがあります。一旦決まった計画は如何なる変化があろうとも貫徹するという精神も一応は判りますが、年月の経過があります。

一体、世間では約六十年前の敗戦後の日本の道路状況を考えてみた人がありますでしょうか。道路を補修・建設したいのですが金がありません。それを解決し、軌道に乗せたのは、

田中角栄氏等の努力による「道路特別会計」の創設です。状況は良くなりましたが、それだけで充分ではありません。道路は公共物であり、無料公開が原則ですが、道路法には賃取権があります。賃取道路があっても不思議ではありません。道路の利用者から、便益相応分の一部を使用料に頂くという方式です。高速道路の建設には多額の経費を必要とし、公共事業費の枠内で賄うことが無理であれば、この方式を採用しようと考え、執行機関として日本道路公団が誕生しました。

 それから半世紀。日本の道路も見違えるようによくなりました。立派になりました。道路特別会計にも余裕が出来たようです。高速道路の計画と有料制を見直すには絶好の機会です。私達が考え、挫折した直轄方式を考えるのも当然のことでしょう。

 そのため、執行機関である日本道路公団の形態を見直すことも当然のことであります。その時、民営化の問題が浮上してきました。政府・与党の案では、日本道路公団を三分割することになっております。この案、果たして適切な考え方でしょうか。効果があるでしょうか。今後の高速道路網のあり方を考えると疑問を持たざるを得ません。徒らに役員数が増え、経費削減の精神に逆らうことになりませんでしょうか。

以上、想いつくままに、一筆走らせました。

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